街灯が照らす歩道
決心をして小田切を待っていた武田だったが
彼は「余計なこと」っと言って去ってしまった
「タケ!」
まさか呼ばれると思っていなかった
武田は間抜けな声を出して去ろうとしていた相手にもう一度振り返った
「なに?」
「お前さ何でに話したんだよ」
「それは…」
「故意に関係ないあいつを巻き込んだんだぞ」
「…っ」
改めて言われる言葉に
を巻き込んでしまった罪悪感が雪崩のように押し寄せ押し潰す。
武田自身本当はわかっていた。
いくら自分が気に入っている奴でも巻き込むべきではなかったと…
数日しか一緒に彼とは居ないのに変な安心感が武田を駆り立て口を開かせた。
巻き込んではいけないと分かりながら。
もしかしたら一人で抱え込むのが辛かったのかもしれない
第三者ならばっという気持があったのかもしれない。
しかし自分の周りには信じられる冷静な第三者など居なかった。
探していた…
その時に隼人と一緒に居たに武田は知らず知らずのうちに第三者を見付けた。
最初は信じる信じない良い奴嫌な奴関係無かった。
ただ隼人が連れてきたのだから悪い奴ではない。
ただ最初はそれだけ…
しかし日々を追う事に彼の人柄を理解できた。
どうしようも無いぐらい真面目でそれなのに言うことは上からでは無く対等。
一緒に笑い合えて楽しい。勉強や常識以外は全く無知。
それを一つ一つ教えるのも武田には…いや武田達には楽しかった。
だから今まで関りも持たなかった相手にいつしか頼よる様になっていた…
しかも巻き込むという形で。
…に頼っている。
小田切だってが何かしたから来た事ぐらい武田には分かる。
ある意味を共犯にしてしまった…
「でもに相談したから…それでが動いたから竜は来たんだろ」
「別に…」
「じゃぁヤンクミに何か言われたから来たのかよ」
「俺の意思で来ただけ」
「嘘付くなよ!」
「嘘じゃねぇよ」
「…っ」
「とか先公とかじゃねぇ。俺が自分で来たんだ…
いいかあの事はもう誰にも言うんじゃねぇ」
「竜…」
「悪かったな引き留めて…早く帰れよじゃぁな」
優しい言葉にそっけない表情。
彼の真意が掴めない。
横を走る電車の明かりが妙にうるさく感じた
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---あとがき-----
短いっっ!!
って事であのシーンです。
行き成りの会話?なのですが話し飛んでいないので安心してください
竜とタケは話し合っていないので此処で書きました
主人公出ていないですが(苦笑)