別にそういう風に思ったことなんてない、
ただもしかしたらっていう線が抜け出せなかっただけの話し
「これってやっぱ恋?」
関西3人組とまとめられている三人でまったりと吉田光徳、通称ノリックの家で遊んだ。
先程のノリックの発言に二人は呼んでいた雑誌又は漫画本から顔をあげた
「「うん」」
藤村茂樹、通称シゲは頷いた後直ぐに漫画に戻ったが吉住は雑誌を下に下ろしたまま苦笑していた
「好きなん?」
「わからん」
独特のイントネーションが関西出身ですと主張している。
「まぁ可愛い子やもんな」
うむっという感じで思い出す吉住を軽く目線で威嚇するノリック
「何やそれ」
見る見るうちに眉を顰めるノリック
これももしかしたらの話しだが、吉住も自分を悩ませている人物に気があると思ったからだ
胸が疼く。何故こうも溜息がでるのか
ノリックは答えが知りたくて何度も溜息を付いた
何度も溜息をついたら流石のシゲも顔をもう一度上げた
「もしかして・・・あいつか?」
「そ。」
「ふーん・・・」
「どう思う?」
「可愛いんとちゃう?」
「うっわ、冷た!!」
先ほどまでうつ伏せでダラリとしていたノリックがギャーギャーと騒いだ。
それに乗ってくるのは勿論シゲ
「アホか!!他になんて言えっちゅーねん!!」
「知らんわ!!」
「落ち着けや・・二人とも」
微笑みながら吉住が突っ込むと眉を寄せながらノリックが乱暴に伏せった
「・・・・・・マジで、恋なんかなぁ・・・」
いつものノリックらしくはなかった。
いつもニコニコと笑顔で行動あるのみっという感じだったのだが、
今は何処となく影が薄い。
ノリックは部屋から東京の方面に目線を向けた
そんな様子のノリックを見て顔を見合わせる二人
「今度練習入ってるやろ」
「そやそや。会って確かめてみぃ」
「あかん・・・」
こんなノリックに今度は二人が溜息を付く番になった
「あいつ可愛ええもんな・・・俺狙ってみよかな」
今のシゲの突然の発言に残った二人は目を見開いた
一瞬意味が分からずノリックはぽかーんと口を開けた
「は?」
「せやから、狙ってみよかなと・・」
「マジで!?」
「うん」
うそやろ〜・・っとノリックは頭をガシガシとかきむしった
このノリックの発言でしっかりと自分の気持ちが整理できた
『好き』
っという気持ちを・・・
「先に言っとく。ええか・・・敵は多い」
「は?」
「そういやーサルもやったっけ?」
「え・・・う?」
「みんな男色やって〜」
「そういう、よっすぃーだってそうやろ?」
「わて?んー・・・さぁ」
「う・・うそ・・や」
「いや、ほんまやで」
「いややー!!!」
「はーい。ご近所迷惑。騒がんといてください」
行き成り暴れだしたノリックを二人が押さえ込む。
体格のさなのか、なんなのか直ぐに羽交い絞めにされるノリック
「はぁ・・・・いややー・・・・いややー・・・」
「いややって言うても、は誰のもんでもないやろ?」
「せやかて・・・・」
「ご愁傷様」
「よーしーずみぃ〜」
「駄目やノリック。こいつも敵・・あ。そんな目で見んといて?俺もやから」
ノリックは泣きそうな顔をしてシゲを見るが
シゲは笑いながらウィンクしてくる
また、吉住は何を考えているかさっぱりわからない。
ノリックは項垂れるしかなかった
「ちゃーん!!!!」
「STOP。愛称で呼ばんといて」
「ええやんか!!僕とちゃんの仲っしょ?」
「そない仲になった覚えはない」
「そんな殺生な」
「うっさい、ボケ」
「うっ・・・・相変わらずCOOLなお方・・・・ノリック挫けそう」
「はいはい」
「つっこんでーな!!ほんま寂しいやん」
「はいはい」
毎回の練習はこの漫才から始まる。
いや、漫才と言うより一方的なノリックと話し半分でストレッチをしている
っという感じなのだが・・・・
因みに周りはこの会話には混ざってこない。
理由は一つ。
誰かが入ると更にノリック漫才が長くなるだけだから
しかし、これをずーっとさせているわけにもいかない。
誰かが止めないとコーチに無駄話するなと、メンバー全員に雷が落ちる
それだけは絶対に阻止しないといけない。
だが、ノリックを止められるのは一人しかいない・・
いや、正確に言うと二人だが、
そのうちの一人はノリックの餌食になっている
だから、もう一人・・・
全員がシゲに視線が集中する
早く止めて来いや・・・
っと訴える目線にシゲはオドケたように笑った
「俺ってモテモテやな〜」
ちげーよ!!っというユニゾンが遠くから聞こえてきたが
シゲはニィっと口の端を持ち上げて笑っていた
という男は、とても静かで、傍にいて落ち着ける人間だ。
おそらく他者をあまり必要としないタイプなのだろう。
一匹狼っというところ。
一人でいるときは静かな表情で静かに手を動かす。
そういう所がシゲには共感が持てた。
「」
「藤村・・」
「俺のこと好きか?」
「なんやねん・・いきなり」
「ふ、藤村!!何言うとの!」
「ノリックは黙っとき。で、好きか?」
「・・・好きやけど」
「ちゃん!?」
「ほーか。んじぁコイツは?」
「ノリック・・・?」
藤村の質問でノリックはピタリと騒いでいた口を閉じ真面目にを見た
「僕んこと・・・好き?」
「好き・・・やけど?」
「ほんま?ほんま?」
「ちゃぉ待て!少し離れろ」
「藤村!!!今ちゃんが好きやって!!」
ノリックは千切れんばかりの笑顔でに抱きつきながら藤村に叫んだ
叫ばれた藤村は苦笑している。
後ろからの哀れみの目が突き刺さっているのにも、
今のノリックには分からない
「ノリック。今は誰が好きやって言った?」
「僕。」
「即答かいな・・。ちゃうて・・ノリックの事も好きって言うたけどその前や。」
「前?」
「そ。俺の事も好きやって言うたやろ?」
「・・・あ。」
「ええか?は皆が好きやってことやろ?」
「話の筋がわからへん。」
「はええよ。それで」
「???」
「ノリック。残念やったな〜はみんなの事が平等に好きやて」
「平等、強調すんな!!!」
「ご愁傷様」
「よーしずぅーみぃ!!!!!」
「ははははは」
「真顔で笑うな!!!!!!!」
「????」
「は気にしない気にしない」
「なんやねん・・・・」
もしかしたらって線は皆一緒にすきっと言う言葉で幕を閉じた
同じチームメイトの癒しの存在。
ほんま僕は彼に恋して良かったと思う。
---あとがき---------------
中途半端な話でごめんなさい;;
何故かチラシの裏に書きなぐった文章なもんで。
関西弁が急に書きたくなって書いたら見事に玉砕。
どーせ、北国の奴さ!!!(開き直り)
えー・・・そちらの方面の皆様。
ほんとうにごめんなさい;;
そして文才能力なくてごめんなさい!!
もぅ謝り倒します(オイオイ)