五人の関係は均等が取れていて凄くいいものだ。

その中に最近もう一人の六人目がいる

彼らには止める役割が居ない。

ならば身近な存在から抜擢すればいいだけのこと。

彼らが一番好きで、彼らが一番慕っている相手を・・・・・

そう。それが六人目六年は組のという男だった。








勘違いも一つの友情











「「「「「ー!!!!!」」」」」

「うっわ、ちょっと何だよ!!!」

「待ちやがれ!!」

「文次郎、ちょっと待て落ちつけって!!!!」

のんびりと歩いていた俺の後ろから行き成り五人の男たちが追いかけてきた。

因みに追いかけてきたのは同級生たちだ。

六年で一番有名じゃないかと思う五人。

俺も同じ六年だが・・・あいつらほど有名じゃないし、

あいつらほど忍術については飛びぬけてはいない。

俺はどちらかというと学問などそちらの方に頭が働く。

けれども何故かあいつらに俺は気に入られているらしい。




先ほどからずっと学園をぐるぐると追いかけっこ

けど追いかけられたら逃げるのが道理であって・・・

!!何故逃げるんだ」

そんなこと言ったって仙蔵・・・

皆目が血走ってるんだって・・・

おいおいおいおい・・・一体何だって言うんだよ・・・


「止まれ」

「うっわ!!!!!」

考え事しながら逃げていたのがいけなかったのか、

さっきまで後ろから他の四人と追いかけていた長次が

いつの間にか俺の前に出てきて加速の付いている俺を

行き成り担いだ

「長次!!!よくやった!!」

ちゃーん!なんで逃げるのさ!!」

「伊作にこへ・・なぜって行き成りお前らが追ってくるからだろ」

俺がじたばたと長次の肩の上で暴れていると直に四人が揃って俺と長次を取り囲んだ。

本当にわけがわからねぇ・・。

そんなことを思っていると長次に俺はおろれた。

ってかさ、なんで普通の男軽々と持ち上げられるんだよ。

すげぇや長次。

「で、何なんだよ」

「お前、事務の小松田さんと付き合ってるって本当か?」

「は?」

「ちょっと仙ちゃん!直球すぎ!!!!!」

ちょっと待て。こへうるさい。

誰と誰が付き合ってるって?

もう訳が分からない。全員が俺に目線を向けていて逃げられない状況・・・・

つーか小松田さんってなに?

「この前お前二人で何やってたんだ?」

行き成り文次郎が前に出てきて発言してきた

この前・・・・・・

わからない。

いつのことだ?

小松田さんと会った時だろ?

もしかして・・・・

「倉庫?」

「そうだよ!!!!」

「なんだよ、お前らいたのか?」

「ああ・・・」

「ちょっと待てよ。」

「いやまたねぇ。あの時のこと教えてもらおうか?お前小松田さんと何やってた?」

「何やってたって・・・倉庫整理」

「嘘だよ!あれは倉庫の整理してて出る声じゃなかった!!!!」

「はぁ?こへ意味わかんねぇぞ」

「悪いとは思ったんだけど聞いちゃったんだよ・・・扉の前で」

「伊作、何を聞いたんだ?」

「小松田さんが喘いでる所」

「ちょ、仙蔵」

あ、喘いでるところ!?どういうことだよそれ・・・・。

驚いて五人を見ると伊作は顔を隠してるし

小平太はなんか興奮してるし

文次郎は目がぎらぎらしてるし

長次は眉寄せて睨んでるし

言った本人の仙蔵は読めない顔してるし・・・

「ちょっと待てよ、何を勘違いしたんだ?」

「あれはそうだろ?暗い倉庫で一体何してたんだよ!」

「しかもお前が小松田さん襲ってるようにしか聞こえなかった」

今度は文次郎に仙蔵

もういい加減にしてくれ・・・・・

「説明するからちょっと黙ってろ!!!」

俺の一言で騒いでいた俺の前の奴らが全員黙った










あれはこの前の


「ちょ・・・まっ・・・いたっ・・・」

「もう少し・・・ですから・・」

「い・・・た・・・ひゃ!!」

「小松田さん・・我慢してください」








「ほら!危ないことしてるじゃん!!ずるいよ小松田さんー!!!!」

「こへ!!!!話しとめんじゃねぇ!!!つーか発言があぶねぇんだよ!!」

「だって、もんじー!!」

「伊作、小平太の口しばっといて」

「仙蔵・・・分かった」






「話し・・・進めるぞ」

「・・・・・・・・・ああ」








「もぅ・・・・いやだよぉ・・」

「少し待ってください・・・もうじきですから」

「っ・・・・!!」

「よし、取れた」

「わ・・ありがとう、くん」

「いいえ。気にしないで下さい」

そう。俺は小松田さんの失敗のお手伝いをしていただけ。

その日たまたま授業が始まってから、

先生に教科の荷物を持ってくるようにと命令されえた俺は

学園の倉庫に来ていた

中をのぞくと意外と暗く、足元がおぼつかない感じだった。

とりあえず灯りをと思って中に入ると・・・





ドサドサ・・・・


何かが崩れる音が目の前からした

その音と共にまた何ともいえない声が聞こえてきて、それが小松田さんだと俺は直ぐに分かった

「ご、ごめんよー。」

「何やってるんですか」

「倉庫の整理だよ。吉野先生に頼まれたものおいてこようとしたら倉庫が汚れててさぁ」

「で、なんで自分から汚してるんですか!」

まったくこの人は・・っと心で溜息を付いた。

小松田さんは雪崩のように崩れてきたありとあらゆる教材や資料などと一緒に流れてきた。

そんな小松田さんは照れながら笑っている。しかも出られないらしい

けどこんな状況をほっておけはしないので小松田さんを道具類から引き釣り出そうとする

しかし・・・

「いった・・・・君何か引っかかってるんだよ」

本当に勘弁して欲しい。

今日は厄日なのか?そういう役割は伊作とか不運委員会だろ?






「ちょっと、待って・・・・・なんか聞き捨てならないんだけど」

「伊作落ち着け」

「んん〜!!!!!!!!」

「文次郎。小平太黙らせろ」

「お、おう」

「・・・・・、先に進めていいぞ」

「・・ああ」






仕方ないから一つずつ取り除きながら小松田さんを救出しようと俺はした

「何やってるんですか貴方は・・」

「ごめんねぇ」

「まったくですよ」

一つずつ取り除いて分かったのは、小松田さんに引っかかっていたものは

縄はしごだった。何故、実技の道具が此処にあるのか分からないが、

凄い勢いで小松田さんをハムの様に絡めていた

それを見た瞬間噴出しそうになるが、

一瞬の間を過ぎてこれを取るのは自分だと思い

ささやかな嫌悪に俺は陥った

「取りますよ?」

「お願いします」








「そして先ほどの最初の回想部分に戻るというわけだ」

「なんだよそれ・・」

「ちぇ、つまんねーの」

最初の反応とは打って変わってのみんなの顔

小平太なんかは、いつの間にか口にしていた猿ぐつわを外して俺の目の前を陣取って

つまんないと騒いでいる

何がつまらなくて、何が面白いんだと思ったが大体の予想は付くので一つの溜息を付いてこういった

「なんだよ。じゃぁ何が良かったんだ?」

「いや。俺たちは決して期待していたわけじゃないぞ」

「仙蔵。じゃぁ何だよ」

「俺たちのが一介の平事務員ごときに奪われて無くてほっとしてるんだ」

「はぁ?」

「仙蔵・・・【ごとき】って・・・」

伊作は仙蔵の言葉に冷静に突っ込みを入れていた

いつもならば此処で伊作と同じように突っ込み入れている俺だが

今回は仙蔵の言葉の意味と真意が取れなくて眉を顰めた

【俺たちの】とかはいつも仙蔵達が自己主張のためなのかなんなのか、

使ってはいるから、そこは気にしない。

しかし【ほっと】しているという発言に付いては何かひっかかった。

仙蔵がそんな優しい言葉を使ったところ見たことがない。

「あのねー。ちゃんの純潔を守りたかったから直ぐにでも倉庫に入りたかったんだけど、

何気にまだ授業の途中だったからさぁ・・・」

「意味不明。解読不能」

「い組とろ組は合同実技の授業だったらしいんだよ。」

同じクラスの伊作は苦笑しながら言った

純潔?とりあえず俺と小松田さんの声に誤解をしていたということは分かったが・・

こいつらは何を心配していたのだ?

借りにそうなってたとしてもだ、こいつらには冷やかしのタネにしかならないだろうに

「でも良かったな。が小松田さんなんかに取られなくて」

「仙蔵・・・今度は【なんか】って・・・」

「要するに、俺たちはおめぇが心配だったってことだよ」

「はぁ?しんぱいぃ?」

「だって俺たち皆ちゃんが好きだもん!ね、ちょーじ!!」

「・・・・ああ」

好きって・・・普通に小平太は笑った

その笑顔になんか毒気も抜かれたが

小平太や長次、他の三人の気持ちが嬉しかった


「いいか。何かあったら俺のところにこい」

「長次・・・」

ちゃん変な人についていくなら俺を選んでよ!」

「こへ・・・」

「ただの小松田位なら俺の方がましだろう。」

「仙蔵・・・・小松田さんに失礼だよ」

!つーか溜まったら俺んところ来い。相手してやるぜ」

「「文次郎!!!!!」」

「いらねぇよ」

「お前ごときにの相手はつとまらないね」

「・・・・・・同感」



一体この五人は何処まで仲がいいのか・・・

いつもいつも大変ではあるけれど、五人といられるのは楽しい時間だし

こんな関係。それもいいんじゃないかな















-----あとがき---------

ますは土下座。

こんな終わり方なしだろー・・・・(あーあ)
そのうち書き直すので・・・・

それと、全国○万人の小松田ファンの皆様本当にすみません。

しかも女性向けのお話にしてしまいました。
男子主人公なので・・・ご了承下さい。

これ、続けてシリーズ化しようかなぁとか前に考えていて書いていなかった作品です。
微妙なのですが読んでいただければ幸いで御座います。