好きか嫌いか聞かれれば嫌いというかも知れない



どういう関係かと聞かれれば素直に恋人と答えられる。



けど好きか嫌いかに関してはどこか矛盾してるのかもしれない…



そういう恋愛っていけないことですか?













大嫌い?それとも大好き?













「何やってんのさ」



私よりも随分背の低い彼氏。



付き合った切っ掛けなんて等に忘れた



「吸ってんの見て分からない?」



「馬鹿にしてんの?」



「それでも良いかもね」



「相変らず淡泊な奴だね」



「相変らず小さいね」



「やっぱり喧嘩売ってる?」



「いんやまったく」



私の彼氏椎名翼は私の言葉にクツクツと笑った




「そう」




翼とは一般的にしている恋人同士の馴れ合いは等に昔にしていて、



何の為にしているかと聞かれれば自分達の欲を満たすため・・・・



そんなもの。



四六時中一緒に居たいって感じてた頃なんか自分にもあったなんて



不思議な位自分は淡泊になった。



翼にはよく可愛げがなくなったよなって言われる・・・



そりゃぁ胸も何故か減った。



それに素直じゃなくなった。



だけど私は別に詐欺師になったつもりはまったくない。



ようするに一般的にマンネリ化・・・・



もう十分いい歳で先の事考えないといけない歳。



けど別れ話は今のところ考えていない・・・・



だらたら続いたこの関係はいつまで続くのか。



相手は有名人いつぞや確かスキャンダルになった事があった・・・



けど、それも時期にマスコミは飽きたのか取り上げもしなくなった



あちら側の両親にも呼ばれたけど、これといって何もなかった



それは椎名翼がどういう人物で、どの位信頼されてるかという事が分かる



当然うちにも呼ばれた。父は一言も口を聞いてなかった。



母いわく男親は皆そんなもんらしい・・・



けど翼は何か後で笑っていた。



翼には何となく分かるらしい・・・・意味が分からない




別にただのスキャンダルで普通に青春時代なら誰でもしている恋愛ごとを



お家騒動にしなくてもいいじゃんっと今では思うが、



その頃は色々と必死だった



きっとその頃は乙女道まっしぐらだったんだと思う



今は顔を桃色に染めることなんてない



ようするに冷めたのかもしれない



「100年の恋もなんとやら・・・」



「何言ってんの?」



「別に」



「ねぇ。」



「何?」



「俺たちさ・・・・何だと思う?」



「恋人」



「好き嫌いって聞いたらどっちさ」



「嫌い」



「そ。」



「でも好き」



「何それ・・・」




「わかんない」




「・・・・・結婚しない?」




「いいよ」




翼は私を見て不敵に笑った。




久しぶりに胸がドキドキしてた




100年も恋してたわけじゃないけど、矛盾だらけの恋は幕を閉じた



これからは自分より背の低いこの男を「夫です」と素直に言えるように、



昔の乙女心取り戻してみよう。





---あとがき-----
はいそこ、石投げないで下さ〜い・・・

この題名でピンっと浮かんだのはこれだった。

設定はどちらも二十半ば位かな・・・うん。

すみませんが少し(一部?)実話だったりします(姫月じゃないですがね)

本当こんな駄文世の中にさらしていいのかしら・・・;;;