いつも探すのは俺。
風のように俺の前から居なくなるのはお前・・
風は掴む事が出来ない。だけど絶対に俺はお前を探しだす
最後まで嘘吐きだったね
「ー?」
どこを探しても見つからない。いつもそうだ・・・行き成り姿を消したり
用事があるときに限って見つからなかったり
俺がいつも焦るんだ。たまにはあいつの焦る顔も見てみたいのに
「ちっきしょ・・・どこいったんだよ・・・」
好きな女1人俺は見つけることが出来ない
男としては結構痛いんだよなぁ・・・・
けどさ。本当は探すのも悪くない。
でも流石にいつもは疲れるって・・・早く出こいって〜・・・
「呼んだー?」
「うわ!!!」
行き成り俺の後ろから顔を覗かせた探し相手
気配立つのは止めてくれ・・・
冷や汗かいたじゃん・・ってそれよりもさ・・
「お前行き成り消えるなよ!何処言ってたんだよ・・・」
「何って・・・トイレー?」
「何で疑問系なんだよ」
「なんとなく」
「お前はー!!!!」
「きゃーもぅ!ケーちゃん!!」
俺がの頭をくしゃくしゃと撫で回す
はキャッキャとはしゃいで俺から逃げ回る
そう風の様に・・・・
「・・ケーちゃん?」
俺は追いかけてた足が止まっていたらしい
が身体を折り曲げて顔を覗きこんできた
さらりと流れ落ちる髪に夕日の光が当たっている
シーンとした教室に君の影と俺の影
ぎゅ・・・
「ケーちゃん?」
「何が・・あったんだ・・・」
「え?」
「それくらい俺にも分かるって・・」
「ケーちゃん・・・」
「教えて」
「ばれちゃってたんだ・・」
強く繋ぎあっていた手が
離れていく。
「私・・・実はできちゃった!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は!?
「何言って・・・」
「だから子供できてしまいましたぁ!」
「うそ・・だろ?」
「うん。うそ」
・・・こいつは・・・(怒)
は物凄く恐ろしいくらい可愛い笑顔嘘を言った表情が、
雲が太陽に掛かった様に表情がなくなってうつむく
「・・・」
「触らないで!!」
「って・・」
「私に近寄らないで・・・もう圭介とは会いたくない!顔も見たくない」
「お前何言って・・・」
「だからいつも一緒に・・・圭介の前から居なくなってたのに・・・なのに・・」
近寄ろうとして叩かれた右手がジンジンと軽い痛みを訴える
俺は眉を顰めるしかなかった
彼女はそういいながら泣いているから
辛そうに・・・・泣いて・・・・いるから
「なんだよ・・それ・・・」
バンッ!っと勢い良く耳元で音がして、気がつけば圭介は私の前に来ていた。
圭介は少し怒った表情で窓に片手を付いて
私は窓と圭介の間に挟まれているような状態になっていた
圭介と窓の間で一人謝る事しか出来なくて。
私はずっと泣いていた・・・・。
「ごめん・・・・・なさい・・・ごめんなさい・・・・」
「ふざけんな・・」
止まる事なく動くの口を止めるために
深い深いキスをした。
「泣くなよ」
自分でも本当は何がしたかったのか分からない。
ただ自分の目から涙が流れ出て来る
さっき圭介に言った言葉が自分の中に罪悪感として残った・・・
と俺はあれ以来会わなかった
はあのあと直ぐに俺の前から姿も消した・・転校という形で
あの時が何故泣いたのかもずっと俺の前に姿を見せなかったのかも・・・
俺のためという理由があったからだとは俺には夢にもその時は思わなかった
けど探せばまたいつでも見つかる。冷静になってから理由を聞けばいい。転校したのを聞いても楽観的にそう思ってた
けど、その後聞いた知らせは俺を奈落のそこに引き落とした
が・・・・・・
存在があるならばいつでも探す。
それが出来ないことに凄く悔やんだ
久しぶりに見た君は白く美しい人形だった
本当は重い病気が彼女を侵していた。
そう本当は転校ではなく入院だった。
行き成りいなくなったのは、トイレでもどしていたから
居なくなるのはそんな自分を見せたくなかったから
あの時の嘘は俺から自分の存在を消して欲しかった為
あの時の涙は、あいつなりの答え
涙は出たりしなかった。
悲しいとは思わなかった、そのかわりに君の別れ際の嘘と涙の真実がわかって
彼女が前より愛しくなった。
愛しい君の最期の嘘は俺には辛過ぎた
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すみません・・・・・。
この題本当に悩んだんです。
本当は題が「最後」なので死ぬ予定はなかったんですが、どうしても話しが頭から離れなくて・・・「最期」という形にさせていただきました
途中で書いていながら話の内容がいまいち意味不明になってしまった事をお詫びします
日を改めてからもう一度書き直したいなぁっと思う次第です