「好きです」
「嫌です」
即答。
これが俺と先輩の始まりだった。
恋した瞬間
「何でさ」
「そちらこそ、何でですか」
「決まってるだろ。好きだから」
「・・・・・・。」
「あれ、半信半疑?」
「何の演習ですか」
「何のって、自分を試すための・・・」
「はぁ?」
「いいじゃんかぁ。つべこべ言わずにつきあおう!!」
「嫌ですって」
「むー・・・」
先輩、七松小平太は行き成りやってきて俺に笑顔でそう告げてきた。
因みに此処は一年は組の教室。
授業は終わったばかりで先生は居ないにしろ同級生は沢山居る。
恥ずかしいんだよね。こっちの迷惑考えてんの?先輩。
ほら見ろ・・周り皆赤くなってんじゃん。
「な、七松先輩?」
声上ずってるよ乱太郎。
まぁそうなるのは無理もない。
おかしいだろ?先輩が、しかも六年生の先輩が行き成りやってきて
「好きです」だぜ?
とりあえず何かの課題なんだろう。
ただでは絶対乗らないからな。
「どうしてー」
「普通いいですなんて、言わないと思うんっすけど・・・何の課題ですか?」
「課題じゃないよ!」
「そーですか」
まだしらを切るつもりか?
もうバレたんだから認めなよ
「ん〜仕方ない・・・君たち!ちょっときり丸君借りてくよ」
無邪気にそう言って笑いながら次の行動は・・・
「え!?」
「そいじゃーお騒がせしました〜いけいけ!!どんどーん!!」
どうしたかって、『拉 致』
「せ、先輩!!!」
俺は先輩に担がれたまま学園の何処かにつれてかれている。
肩に担がれてるから何処なのかさっぱり不明。
分かるのは先輩の制服の色と、狭い視界。
「ん〜?」
「降ろしてください!!!」
「あ、ごめんごめん」
急に足が止まって降ろされた。
少しふらふらする。って此処裏々山じゃん・・・
ったく何なんだよ・・・今日は厄日かなぁ・・・
「先輩、行き成り何するんっすか!!」
「だって、あそこだとちゃんと聞かなかっただろ?」
「そりゃぁそうっすけど」
「だからだよー。」
溜息だって付きたくなる。
この先輩は一体何なんだろう・・・
そうして立ち尽くしていると、上から手が伸びて来て俺の腕を引き寄せてきた。
広い胸板に抱き込まれて一瞬戸惑った俺にキスが降って来る。
薄くひらいた俺の唇に、先輩の舌がふわりと入り込んできた
舌はそれ以上激しくはならず夢心地のまま、俺の舌をやんわりと包む。
─────っちゅ。
唇が吸われた瞬間出た音に俺は真っ赤になった。
先輩を思いきり押して後ろに下がって息をする。
今の異様に可愛い音は何!?
「ご馳走様!やっぱり可愛いやきり丸君」
「っ!!いきなりなにするんっすか!!!!!」
今日の俺は怒鳴ってばかりだと思う。
「何って・・接吻を」
「どうして、そんなことするんすか!!」
「好きだからに決まってるじゃん」
まだ言うのか、この先輩は・・・いいかげんにしろよ
「好きだからって!!」
「だって・・・・ちゅうしたくなる顔していたんだもんきり丸君」
は?
何だよ・・それ・・・
今の先輩の顔に不覚にも俺は胸が高鳴った。
いつもにこにことした猪突猛進な姿じゃなく、本当に憂いを帯びた・・・・
ちきっしょ・・・今の一瞬で俺はこの人に惚れてしまったかもしれない
こんなこと初めてだ・・・
むかつく・・なんか腹が立つ!!
自分から離れていた先輩の方につかつかと無言で寄る
俺は先輩の襟を掴んで引き寄せると思いっきり背伸びをする。
「え・・・?」
見開いた瞳に俺が映る。
驚いた先輩に満足しながら、俺は先輩の唇に自分のそれを重ねた。
ちゅっ。
「─────っ!!」
まさかいきなり俺がキスしてくるとは夢にも思わなかったんだろう。
先輩が硬直する。
こんな先輩初めてみた。
「き、きり丸君?」
「課題だか、なんだか知りませんけど責任取ってくださいよ」
そのまま固まっていた先輩残して俺は踵を返した
立ち去ろうとした所で先輩が俺の腕を掴んで引き止めてくる。
本当は、今引き止めて欲しくなかった。
なんでってさ・・・・・・・絶対赤くなってるから・・・。
「待ってよ!・・・責任もちろん取るから!!!」
「・・・・。」
「これって了承してくれたと思っていいんだよね!?」
「・・・・・勝手にしてください・・・・」
「やったー!!!!!!」
「ちょっと・・先輩!」
「好きだよ〜!!」
無邪気に笑って抱きついてくる先輩を見て、俺はどうでも良くなってた。
多分好きになったちゃったんだろうな。
先行きマジで不安です・・・・・。
-----あとがき-----
小平太×きり丸です!!!
あー・・・やっちゃったよ・・・
最後・・・無理やりな感じが・・・しないでもない・・・
っていうかね!やっぱり当サイトの小平太は幼児化だと思うのさ!!
でもそれよりも黒く頑張ってしたんです
リクが小平太×きり丸で小平太が黒いって・・・実は姫月未だ小平太のキャラが掴めていない;;;
・・・何とか頑張ったよ
あー・・・まぁ取りあえず、250番をお取り頂いたちえちゃんに捧げます(苦笑)
こんなんでどーですかね!!!!?