※戯れにある男主の「勘違いも一つの友情」をお先にお読み下さい



















五人の関係はいつもライバル

それは五人組にもう一人六人目がいるから

彼らの争う原因は一つ

彼らが一番好きで、彼らが一番慕っている相手に自分を見て欲しいという事

その相手は六年は組の という男。


















君の色と僕らの色





















「「「「 !!!」」」」

「・・・・・・・・。」

「今日はなんだよ・・・」



個性ある登場の仕方で四人が俺と一緒に話していた伊作の元に来る

声が聞こえた瞬間に深く溜息をついた。

いつもいつも何故団体様で俺の元に来るんだ・・

勘弁してほしい。

しかも話しに来る話題はくだらない事ばかり

なんだ?俺はお前らに何かしたか・・・

特に小平太。

俺の元に来た瞬間に引っ付くな。

で、声の大きさを抑えてくれ・・

「冷たいよー。 ちゃん!!」

「うるさいから・・」

「てめぇ・・ が迷惑してんだろ!」

「いや、文次郎も十分迷惑だ」

「お前ら依織の言う通りだ。こへ俺の から離れてもらおうか?」

「仙ちゃんこわーい!!」

「だから、煩いって・・・それに俺は仙蔵のものになった覚えはない」

「いや。お前は俺のものだ」

「は?」

「気にしなくて良いと思うよ?」

「伊作・・・意味分からないんだけど」

伊作は苦笑いで俺の肩を叩く

小平太は文次郎に剥がされてずーっと良い争いをしていて

仙蔵は長次に向かってずーっと話している

こいつらは本当に何しに来たんだ?

ほら、周りを歩いていた後輩たちが固まっているだろ・・

先輩としてそれはどうなんだよ・・・まったく

「苦労するね」

「伊作ほどじゃない」

「なにそれ・・。僕に対する嫌味?」

「ごめん・・・だから肩離して」

叩かれた肩が凄い圧力で握られて痛い

ふわりと笑いながら俺の肩を握らないで下さい。

痛いし恐いから・・・・伊作。

「・・・・で。今日はお前ら何しに来たんだ・・」

「あ!!あのね!!はい。これ」

「何これ・・」

「砂糖菓子だ。 にやるよ」

「・・・・・・金平糖」

「こん・・ぺいとう?」

「い組ろ組でまた合同授業あったんだって」

「それで・・・これは?」

「戦利品だ」

「は?意味わかんないけど」

「舶来ものだ。今回は外船の潜入だったからな」

「・・・・・おい。盗んできたのかよ」

「人聞きがわるい」

「いやだってそうだろうが!!」

「いいじゃん!! ちゃんにあげたかったの!!」

「こへ・・」

「貰ってもいいと思うよ?折角なんだしさ」

「伊作・・だってさ」



「え?」

「ほい」

麻袋に入った砂糖菓子という物を

貰うのを渋っていると文次郎に口に何かを入れた

俺は目を瞠て口元を咄嗟に押さえた

それと同時に口内に甘い香りと味が広がる

舌触りが少しチクチクするのは何故だろうか

そう思っていたら長次が俺の前で袋からビンを取り出した

そこには分からない文字と色彩鮮やかな小さなもの

俺は瞳吸い込まれるようにソレを見つめた

綺麗に彩られている美しい粒

「綺麗っしょー?色んな色があるんだよ」

「すご・・・綺麗」

俺が感息漏れながら呟くと全員がニヤっと笑った

俺は素直にこの金平糖という物に感動していて全然気づかなかった

。何色が好みだ?」

「は?」

「何色好きだ?」

「仙蔵・・・意味不明なんだけど」

「いいから答えろって」

「・・・・・・・・白」

白と答えた瞬間全員が脱落した

俺はわけが分からず驚きながら全員をみる

何か俺は悪いこと言ったか?

「な、なんだよ・・・」

「やぁっぱり ちゃんは ちゃんだよね」

「・・・(頷く)」

「こへ・・長次?」

「この砂糖菓子って色付いてるでしょ?」

「うん」

「それ俺達に例えてたんだよ」

「で、 が何を選ぶかって賭けてたわけ」

「・・・・・・・は?どういうことだ・・・

それは色ごとにお前らに当てはめてたって事か?」

「そういう事だな。 は私を選んでくれると思った」

「俺だよおーれ!!!」

「は?俺に決まってんだろ」

っということはだ・・・

俺はお前らの遊び道具にされたわけだな

何故いつもいつもこいつらは・・・・・・

もう嫌だ。

何故こいつらは自分中心なんだろうか・・・

個性が強すぎなんだよ・・・

「・・・うるさい」

?」

「てめぇら煩い!!!!!」

俺は全員に言い聞かせるように一喝した

一喝は効いた様で全員が驚いた表情で此方を見ている

正直俺は気持ちが良かった

やれば俺にもこいつらを黙らせる事できるんだと、これで分かった

特に小平太は目に涙までためている

「・・怒った? ちゃん・・怒った?」

ただ、俺にはそれ以上は怒れなかった

一応俺に喜んで欲しくてこの砂糖菓子持ってきてくれたんだろうし・・

賭けだっていつものことだしな

俺は弁解ではないがぼそぼそと、大きな溜息を一つ吐いて見せてから言葉連ねた

「白は何にでも染まるから好きなんだ」

「え?」

「藍色でも櫻色でも・・・だから俺は白が好きだな」

「って事は を俺色に染めれば良いわけか」

「だよね!!!仙ちゃん頭いい!」

「バカか・・・でも。確かにそうだな」

「・・・・・ああ」

「だ、そうだけど? いいの?」

「言わなきゃ良かった」

良い方向に考えるこいつらに俺は危険を感じた

それにこれからの人生に危険も感じた

俺、こいつらに慣らされてるのか勘って良く当たるんだよね

出来れば今回は当たらないで欲しい。

今のところ、もう皆の色に俺は染まっているしな



























-----あとがき-------
やぁっちゃった・・やっちゃった。
はい。申し訳ないです。

戯れにある男主の「勘違いも一つの友情」の続き物ですね・・
書いてくださいってのあったので書いてみました!
戯れ読んでなければ意味無いんですが・・
本当に申し訳ないです;;

これからも精進致します!

拍手有難う御座いました!!!!!

これかもliberalismをご贔屓に・・