わ が ま ま



「え?」

「笑ってよ」

「いきなりどうしたんだよ」

「笑って。啓太」

「笑って・・・っていきなり無理だから!」

「だよね」

「どうしたの?」

「啓太」

こいこいっと手首を曲げて手招き。

素直に来る君。

素直に来るのは嬉しいけど、出来れば俺以外にはしないで欲しい。

一つ目の俺のわがまま

「髪の毛短くても良かったのに」

「えー・・こっちの方が良くない?伸びても可愛い俺!なんちゃってぇ」

「どっちも啓太だし可愛いから良いけど」

!」

「照れない照れない」

「照れてないって!!」

前よりも長くなった髪を指で梳く

気持ち良さそうな君に本当はドキドキしている

そのままで動かないで。

君の可愛い顔をもっと見ていたいから

これ二つ目の俺のわがまま

の手。俺好きなんだよなー」

「あ。笑った」

「だって自然と笑ったんだもん」

「俺の手で笑えるの?」

「安心して笑ったの。あ!でも擽るのはなしだからね!」

「わき腹?背中?それとも・・・・」

「わ!!!!」

ふっと耳にかける息。

予想通りの反応をありがとう。

でもその無防備さ他で出したら俺、泣くよ

三つ目のわがままだから

「くすぐったいっしょー!!!」

「ごめんごめん」

啓太と居るとわがままが増えていく。

君は知らず知らずに俺を甘やかすから。

わがまま。俺のわがまま聞いてくれるよね?

俺の啓太




















--あとがき--
はい。二人目は武田君です!
似非チックでお送りしました!!
どうでしょうか??
でも武田君は書きやすいなー・・色々な意味で。









06.01.15